レースの概要
夏の始まりを告げる牝馬限定重賞です。2006年にハンデ戦に変更されてから、
10番人気でも平気で勝つような大波乱重賞になっています。
ただし、毎年人気が割れる傾向で、上位は人気薄でも単勝30倍以内。
傾向と対策
ハンデ戦になったのが2006年。以降の傾向はこちら。
まずは東西ネタです。
関西馬が圧倒的に強く、関東馬は歯がたちません。
2着に来た関東馬は間隔が詰めすぎず空きすぎず、程よく休んでいた馬でした。
⇒関東馬はエリカヴィータ、マリネロ、ファユエンの3頭で、やや減点となるでしょうか。
続いては、いかにもハンデ戦という傾向で、53キロ以下が本当によく来ています。
⇒該当するのは、アリスヴェリテ、インザオベーション、ゴールドエクリプス、セントカメリア、タガノパッション、ファユエン、ベリーヴィーナス、ホールネス、マリネロの9頭。
逆に、55.5キロ以上の馬は、相当の実績馬でないと連対は厳しいです。
⇒重賞勝ち実績があるとは言え、コスタボニータとミッキーゴージャスには不利な傾向です。
同じくハンデ戦らしい傾向、前走条件戦組も一定以上に好走しています。
勝ち馬以外でも馬券圏内に来る馬は少なくないので、ハンデと合わせて要吟味です。
⇒該当するのはアリスヴェリテ、インザオベーション、エーデルブルーメ、ベリーヴィーナス、ホールネス、マリネロの6頭です。
軽ハンデ、条件組が多く、波乱決着になるのでしょうか!?
参考レース
重賞以外組も多いですが、愛知杯、福島牝馬Sから出走馬が多く、チェックしておきましょう。
予想
◎ベリーヴィーナス
逃げて2連勝で、自分の形でできてきた上がり馬です。
今回は絶好の最内枠を引いて、3キロ減の53キロ。
今まで軽い斤量で走ったことがなく、
初のハンデ戦で前回と同じような競馬ができれば一発がありそうで期待したいです。
○セントカメリア
逆に、末脚がいいタイプならこの馬。コンスタントに直線でいい脚を使えます。
3歳夏に上がり馬として期待されていましたし、こちらも53キロで前進できるはずです。
▲エーデルブルーメ
もう1頭の末脚期待馬。
こちらも上がり馬で牡馬相手にも馬群をさばける器用さもあり、
川田騎手鞍上で人気を集めますが、地力は通用すると見ます。
△アリスヴェリテ
△タガノパッション
裸同然50キロのアリスヴェリテは、前走大逃げがはまって勝ち上がり。
2走前はベリーヴィーナスの2着で、自分のかたちに持ち込めれば。
重賞組では善戦続けているタガノパッションが斤量面で優位性が出そうです。
混戦のハンデ戦になりそうなので、◎から手広く流していきたいです。
結果
永島まなみ騎手の大逃げが炸裂!鮮やかな重賞初勝利!!
前走に続いて思い切った逃げが見事にはまりましたね。
1角でベリーヴィーナスを制して行ったときに、「これはやられた」と思いました。
こうなると50キロが生きますし、ハンデ戦を味方にした本当に見事な騎乗でした。
傾向からの馬券作戦の狙いは悪くなかったですが、
2頭の逃げ馬の選択を誤りました・・・
2着、3着馬は斤量を考えると次に繋がるレースができたと思いますが、
何よりも今回は永島騎手に拍手を送りたいです。
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