レースの概要
東京2400mで行われる3歳牝馬の2冠目のレースとして、長らく定着しています。
桜花賞から一気に800m伸びますが、基本的には桜花賞組に新興勢力がどこまで食い込んでくるか
のレースになります。
傾向と対策
創設当初からの傾向は割りとはっきりしています。
✅勝ち馬はここ10年は1~3人気馬。反面、2着・3着には人気薄の台頭がある。
✅オープン勝ちか重賞3着以内がない馬は減点(89年以降連対なし)
✅前走条件戦は減点(95年以降で馬券圏内は21年のハギノピリナのみ)
✅大型馬はマイナス。
開催年 | 着 | 馬 名 | 人気 | タイム | 馬場 | 騎手 | 調教師 |
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2024 | 1着 | チェルヴィニア | 2人気 | 2.24.0 | 良 | C.ルメール | 木村 哲也 |
2着 | ステレンボッシュ | 1人気 | 1/2 | 戸崎 圭太 | 国枝 栄 | ||
3着 | ライトバック | 3人気 | 1.3/4 | 坂井 瑠星 | 茶木 太郎 | ||
2023 | 1着 | リバティアイランド | 1人気 | 2.23.1 | 良 | 川田 将雅 | 中内田 充正 |
2着 | ハーパー | 2人気 | 6 | C.ルメール | 友道 康夫 | ||
3着 | ドゥーラ | 15人気 | クビ | 斎藤 新 | 高橋 康之 | ||
2022 | 1着 | スターズオンアース | 3人気 | 2.23.9 | 良 | C.ルメール | 高柳 瑞樹 |
2着 | スタニングローズ | 10人気 | 1.1/4 | D.レーン | 高野 友和 | ||
3着 | ナミュール | 4人気 | 1.1/4 | 横山 武史 | 高野 友和 | ||
2021 | 1着 | ユーバーレーベン | 3人気 | 2.24.5 | 良 | M.デムーロ | 手塚 貴久 |
2着 | アカイトリノムスメ | 2人気 | 1 | C.ルメール | 国枝 栄 | ||
3着 | ハギノピリナ | 16人気 | ハナ | 藤懸 貴志 | 高野 友和 | ||
2020 | 1着 | デアリングタクト | 1人気 | 2.24.4 | 良 | 松山 弘平 | 杉山 晴紀 |
2着 | ウインマリリン | 7人気 | 1/2 | 横山 典弘 | 手塚 貴久 | ||
3着 | ウインマイティー | 13人気 | クビ | 和田 竜二 | 五十嵐 忠男 |
開催年 | 着 | 馬 名 | 前走 | 前々走 |
---|---|---|---|---|
24 | 1着 | チェルビニア | 桜花賞(GⅠ)4人気13着 | アルテミスS(GⅢ)1人気1着 |
2着 | ステレンボッシュ | 桜花賞(GⅠ)2人気1着 | 阪神JF(GⅠ)5人気2着 | |
3着 | ライトバック | 桜花賞(GⅠ)7人気3着 | エルフィンS(L)1人気1着 | |
23 | 1着 | リバティアイランド | 桜花賞(GⅠ)1人気1着 | 阪神JF(GⅠ)1人気1着 |
2着 | ハーパー | 桜花賞(GⅠ)3人気4着 | クイーンC(GⅢ)6人気1着 | |
3着 | ドゥーラ | 桜花賞(GⅠ)8人気14着 | チューリップ賞(GⅢ)1人気15着 | |
22 | 1着 | スターズオンアース | 桜花賞(GⅠ)1人気7着 | クイーンC(GⅢ)1人気2着 |
2着 | スタニングローズ | フラワーC(GⅢ)2人気1着 | こぶし賞(1勝クラス)1人気1着 | |
3着 | ナミュール | 桜花賞(GⅠ)1人気10着 | チューリップ賞(GⅢ)1人気1着 | |
21 | 1着 | ユーバーレーベン | フローラS(GⅡ)2人気3着 | フラワーC(GⅢ)1人気3着 |
2着 | アカイトリノムスメ | 桜花賞(GⅠ)4人気4着 | クイーンC(GⅢ)2人気1着 | |
3着 | ハギノピリナ | 矢車賞(1勝クラス)3人気1着 | 阪神・3歳未勝利 6人気1着 | |
20 | 1着 | デアリングタクト | 桜花賞(GⅠ)2人気1着 | エルフィンS(L)3人気1着 |
2着 | ウインマリリン | フローラS(GⅡ)4人気1着 | ミモザ賞(1勝クラス)4人気1着 | |
3着 | ウインマイティー | 忘れな草賞(L)3人気1着 | デイジー賞(1勝クラス)6人気1 |
基本的には桜花賞組が圧倒的に強いレースです。
別路線では忘れな草賞、フローラS組に注意が必要ですが、まずは桜花賞を吟味しましょう。
特に、桜花賞が波乱決着でない年は、順当に桜花賞上位馬が引き続き好走する傾向です。
人気で勝ってきたエンブロイダリーがまずは中心になるでしょう。
次に、消去傾向になりますが、オープン以上で実績のない馬や、条件上がりの馬は大きく減点です。
桜花賞と別路線組でも、さすがにオープン以上の実績がほしいところです。
⇒今年は、アイサンサン、ウィルサヴァイブ、タガノアビーの3頭は大きく減点です。
また、昔から体重が軽めな馬が穴をあけやすく、逆に大型馬(480キロ以上)は苦戦傾向です。
⇒今年はアルマヴェローチェ、タガノアビー、パラディレーヌが明らかに大型馬です。
エンブロイダリーも480キロ前後で傾向からは微妙なところです。
参考レース
繰り返しになりますが、基本的には桜花賞組が中心です。
フローラSと、今年はフラワーCからここに臨む馬もいるので押さえておきましょう。
注目馬
本命◎リンクスティップ
地力では桜花賞上位3頭が中心になりそうですが、3着だったこの馬を最上位に取ります。
桜花賞は出遅れて最後方から追走も直線の追い上げは見どころがありました。
きさらぎ賞組のその後の活躍を見ますと改めてレベルの高さを確認できますし、桜花賞組のなかでは距離延長のアドバンテージが最も強いと見ます。
穴馬★ブラウンラチェット
ここ2戦は見どころがありませんが、阪神JFでは1人気に推されていた馬。
アルテミスS勝ち馬は後の重賞でも活躍できますし、今回は遠征がないことで本来の力が発揮できそうです。
絶好調のレーン騎手の手腕にも期待です。
◎リンクスティップ
○アルマヴェローチェ
▲エンブロイダリー
★ブラウンラチェット
△レーゼドラマ
△エリカエクスプレス
結果
1着:カムニャック 4人気
2着:アルマヴェローチェ 2人気
3着:タガノアビー 10人気
フローラS勝ちの勢いのままカムニャックが抜け出して2冠目奪取です。
日本GⅠ初制覇のシュタルケ騎手が嬉しそうだったのが印象的でした。
思い返せばダンスパートナーの血統で、デビュー戦は2000m、負けた2戦はマイルだったので距離のアドバンテージもありましたでしょうか。
前日の雨で少しタフな馬場だったのもプラスに働きました。
逆にエンブロイダリーは距離の影響もあったか、距離経験での桜花賞組は明暗が分かれましたね。
3着タガノアビーは2200mを勝ち上がっての臨戦でこちらも距離経験が活きました。
傾向からはなかなか狙いにくいオークスでした。
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