レースの概要
97年以降に定着している2歳世代最初の芝重賞です。
近年は暮れのGIや後の重賞戦線にも繋がる馬も輩出しているので、侮れない一戦です。
傾向と対策
以前はラベンダー賞など2歳オープンがこのレースより前に組まれていましたが、
近年は正真正銘これが2歳初のオープン戦。
それだけに傾向を探るのが難しいレースになっています。
過去20年遡っても、連対馬の前走はほぼ函館か札幌。(19のタイセイビジョンのみ阪神勝ち上がり)
そのほとんどが新馬勝ちで、キャリア2戦の馬も北海道を続けて使っている馬でした。
⇒東京勝ち上がりのサトノカルナバル、福島のラインパシオンは減点ポイントです。
また、同じ函館でも開催の後半で開幕週と比べると馬場がだいぶ荒れている年がほとんどです。
函館出走組でも、特に中1週or連闘の馬は要注意です。
⇒エンドレスサマー、オカメノコイ、シュードタキライト、チギリ、モズナナスターが該当します。
現時点での完成度という意味では、生まれ月でも好走率に差があります。
当然ながら1月生まれが一番3着以内率が高いです。
⇒1月生まれの出走はなし。2月生まれは、ヴーレヴー、エメラヴィ、カルプスペルシュ、チギリ、
ニシノラヴァンダ、ヤンキーバローズ、リリーフィールドです。
予想
◎カルプスペルシュ
函館新馬組の中で唯一33秒台の上がりを使ってきました。
流れがスローだったこともありますが、抜け出してくるときの脚はなかなかのものです。
血統的には距離が長い方がよさそうですが、荒れ馬場のここなら面白いそうです。
○リリーフィールド
こちらはダート勝ち上がりですが、末脚がすがるく芝の方が合いそうなイメージです。
突き放した2着馬が次走であっさり勝ち上がったことからも地力は高いと見ます。
▲チギリ
△エンドレスサマー
△シュードタキライト
未知数が多い2歳戦なので、3番手以降は手広くです。
チギリ、シュードタキライトはキャリアの経験を生かした台頭に期待したいところです。
結果
東京の新馬で圧勝したサトノカルナバルが傾向覆して完勝!!
他場で勝ち上がった馬がはじめて函館2歳Sを制しました。
確かに新馬戦は圧巻の勝ち方ではありましたが、
傾向的には函館以外からは勝つまでは厳しいかと思っていたところ・・・
あっさりでしたね。
ひとまずマイルまでなら、この馬の展望はかなり開けたと思います。
傾向としては来年以降考えるうえでは難しくなってきましたね。
他場組でも強い走りを見せていたら問題なく通用する、ということになるのでしょうか。
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