マイルCSは紅一点のナミュールが目の覚めるような末脚を披露して悲願のGI制覇となりました。
本命視したソウルラッシュも内から伸びて一瞬勝ったかと思いましたが・・・
京都GIシリーズは連敗に終わってしまいましたが、今週は目玉GIジャパンカップです。
本来であれば、傾向と対策を講じるところですが、
今年に関しては、世界ナンバーワンのイクイノックスと３冠ロードを無類の強さで駆け抜けたリバティアイランドの一騎打ちの様相です。
馬券を抜きにしても、この２頭のハイレベルなレースを観たい、というワクワクが強い一戦となってきました。
今回は、２頭の今年の３戦を振り返ってみましょう。（ともにGⅠ３連勝）
まずはイクイノックスから。
初戦はドバイシーマクラシックでした。
まさかの逃げの一手から、らくらくと逃げ切り勝ち。
最後は余力残して走りきるようにも見えました。
負かした相手がワールドレベルということを考えると圧巻の強さとしか言いようがありません。
続いての宝塚記念は、海外帰りというのもあってか、やや物足りない印象がありましたが。
前走とは打って変わっての後方待機策からの一気の差し切り勝ち。
スルーセブンシーズにあわや、という場面もありましたが、こちらも後の凱旋門で好走した馬。
本調子でないながらも地力を示すには十分な内容でした。
そして、驚異のレコードを叩き出した天皇賞。
去年と同じようなハイペースを追いかけて、後半は更に脚を伸ばして1.55.2
まるでゲームのような怪時計で圧勝と言っていいでしょう。
続いては、リバティアイランドの３冠ロードです。
休み明けで出走の桜花賞から。
後方を追走して、直線では文字通り他馬とは次元の違う末脚を繰り出して快勝。
この時点で、早くも３冠を意識できるようなレースっぷりでした。
続くオークスは中団追走から余裕を持って追い出すと、あっさり抜け出して６馬身差の圧勝。
距離が伸びて、更に力強さが増した印象さえ受けました。
そして、単勝1.1倍で迎えた秋華賞。
３冠の中でも一番強さを見せつけたレースではないでしょうか。
４角で進出していく脚を見たときには、もう勝ったなと思えるほどの迫力だったのが記憶に新しいです。
以上、２頭の走りを見てきましたが、どちらも《強い》ことに疑いようもありません。
イクイノックスは自在性が増してきて、2400でも逃げの戦法もありえそうです。
リバティアイランドは折り合いに不安もなく、オークスの走りを見ると2400はこの馬のポテンショナルを発揮するにはいい舞台のような気がします。
３冠牝馬が次戦にJCを選ぶのは３頭目です。
2012年 ジェンティルドンナ⇒オルフェーヴルを破って勝利
2018年 アーモンドアイ⇒レコードタイムで勝利
2020年 デアリングタクト⇒３冠馬２頭に敗れ３着
いずれも好走していますが、勝てるかどうかは相手次第といったところ。
リバティアイランドにはイクイノックスが大きく立ちはだかりますが果たしてどうでしょうか。
馬券以外でも楽しみな一戦、週末を楽しみにしましょう。
＜おまけ＞
2012年ジェンティルドンナがオルフェーヴルを吹き飛ばして勝ったレースをご覧ください。
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